SEO対策:基本コースは前回まとめましたが、もっと詳しい手順を教えてくれというご要望が内部からありましたので、詳細に書いてみたいと思います。
レベルは玉石混交(いわゆるバラバラ)です。

  1. DNS、Mail、Apacheの設定
    ドメインを管理するレジストラの設定は一番後回しにして、まず自前でネーム・サーバ、メール・サーバ、WEBサーバを立てている場合、設定を追加します。

    1. bind
      ネーム・サーバを立てている場合、/etc/bind/named.conf と db.xxx.jp.int(外部向けDNSレコード)をメンテします。(詳細は略)
    2. postfix
      メール・サーバを立てている場合、/etc/postfix/main.cf のメンテも必要です。そうしないと、xxx.jp 宛てのメールが迷子になります。(詳細は略)
    3. メールアドレスを独自に持たない転送アドレスだけの場合は、/etc/aliases に転送設定を書きこみます。newaliases を忘れずに。
    4. POP3による独自アドレスを作成する場合は、/etc/dovcot/passwd、/etc/postfix/virtual、/etc/postfix/vmailbox 等の設定が必要です。(詳細は略)
    5. apache
      /etc/apache2/sites-available/my_site に設定を追加します。設定はこんな感じです。

      
        ServerName xxx.jp
        ServerAlias *.xxx.jp
        Include ./sites-available/include/wordpress-mu
      
      

  2. テストサイトから本サイトへの移行
    公開するURLが未使用の場合は、そのURLでサイトを構築していけばいいので簡単です。もちろん、メンテナンスモード(ログインしないと見れない状態)で構築します。
    そうではなく、リニューアルなどで本URLが使用できない場合、仮のURLでの構築になります。その際は、完成後に仮URLから本URLへの移行が必要となります。
    すでに情報がかなり古くなっていますが、WordPress mu の場合は次のテーブル内の該当URLを書き変えます。

    wp_site
    wp_blogs
    wp_nn_posts
    wp_nn_options
    

    こんな感じでリプレースします。(xxxold.info から xxx.jp へ書換え)

    update wp_nn_posts set guid = replace(guid, "xxxold.info", "xxx.jp") where guid like '%xxxold%';
    

  3. レジストラの設定変更
    ここまでできたら、ドメインを管理するレジストラのDNSレコードを書き変えます。これで一応、新サイトが公開されたことになります。


  4. ユーザの追加
    お客様に使用していただくため、ユーザを追加します。もし操作される人数が多いようであれば、編集者権限(ページまで編集可)のユーザ 1名と、作成者権限(ページ編集不可)のユーザを追加します。
    複雑な権限(例えば、ベースは作成者権限なんだけど、他人の投稿も修正できるようにしたいなど)が必要であれば、Role Manager 等を導入しておきます。
    また、重要なことですが、追加したユーザで実際にログインしてみて、画面の見え方等を確認しておきます。そうすると、お客様への説明のときに戸惑ったりしません。(具体的にはダッシュボードで WordPressフォーラムや WordPress開発者ブログを非表示にするなど)


  5. Google Analytics
    プロファイルを追加して、そのプロファイルを見られるように、お客様のユーザ・アカウントを追加します。

    1. プロファイルの追加
      ドメインを指定して、トラッキングコードを header.php に貼り付けます。以前は、/bodyの直前だったのが、/headerの直前に変更されているようです。
    2. ユーザ・アカウントの追加
      Googleアカウントでないと追加できないので、まず、Googleアカウントを取得します。
      取得できたら、そのメールアドレスを「Analytics 設定 > ユーザー マネージャ > アクセスするユーザーを新規作成 」で設定します。

  6. Googleウェブマスターツール
    1. sitemapxml.jpでサイトマップを作成します。
    2. Googleウェブマスターツールにサイトを登録して(ルートに google???.html を置く)、1で作成したサイトマップを登録します。

  7. Yahooサイトエクスプローラー
    Googleウェブマスターツールと同じようにサイトマップを登録します。


  8. Bing Webmaster Center
    これもGoogleウェブマスターツールと同じようにサイトマップを登録します。


  9. Googleプレイス
    Google Mapを表示させたとき、AとかBで表示されるアレです。


  10. Yahoo! ブックマーク
    あれです。


尻つぼみですが、こんなところです。