PHPで複数ファイルのアップロードをなるべくスマートにやる方法はないかなぁと探し回ってたどり着いたのが、コレ。
自分的にはベストな解答です、たぶん。
詳しい使い方は「Ajax風にファイルをアップロードするjQueryプラグイン「Uploadify」の使い方」が超詳しいので、こちらを参照のこと。
以下は自分的にポイントとなったところ。
- 既存のPHPシステム(例えば、EC-CUBEなど)とはできるだけ独立した形にしたかったので、少し工夫した。
- 呼出し部分は小さいので、display:none で本体のHTMLに組み込む。例えば、こんな感じ。
$(document).ready(function() { $("#uploadify").uploadify({ 'uploader' : '<!--{$TPL_DIR}-->js/uploadify/uploadify.swf', 'script' : '<!--{$TPL_DIR}-->js/uploadify/uploadify.php?rand_no=<!--{$rndNo}-->', 'cancelImg' : '<!--{$TPL_DIR}-->js/uploadify/cancel.png', 'folder' : '<!--{$smarty.const.IMAGE_TEMP_URL}-->', 'queueID' : 'fileQueue', 'auto' : false, 'buttonText' : 'Select Files...', 'multi' : true }); }); <div> <p style="margin:0">画像ファイルを選択して、Uploadしてください。</p> <div></div> <div style="float:right"><a href="fnModeSubmit('upload_image','image_key','sub_image'); tb_remove();">Close Window</a></p></div> <p><a href="$('#uploadify').uploadifyUpload();">Upload Files</a> <a href="jQuery('#uploadify').uploadifyClearQueue()">Cancel All Uploads</a></p> </div>
ちょっと見慣れない細工コードが入っているのは無視無視。たったこれだけでアップローダ定義完了。
- 特殊なことをしている点は、複数の人が同時にこのアップローダを使った場合、同じテンポラリ・フォルダを使うことになるので、ファイル管理用のランダム文字列を持たせたこと。(ほんとは rand()だとかぶる危険性もあるんだけど、今回は管理画面からのアップロードということで、せいぜい10人未満の同時使用しかないだろうから、そこには目を瞑った)
- それと、#uploadブロックは通常非表示で、Thickboxのモーダル・ウィンドウで上がってくるようにしている。
<a href="#TB_inline?height=430&width=405&inlineId=upload&modal=true" title="Uploadify" class="thickbox">Uploadify</a>
こうすると本体のHTMLを汚さなくて済むからいいよね。で、Close Windowのとき、fnModeSubmit()といういままでアップロードボタンに割りつけていた関数を呼んでフックをかけると。
- サーバ側もいたってシンプル。
if (!empty($_FILES)) { $tempFile = $_FILES['Filedata']['tmp_name']; $targetPath = str_replace('//','/', $_SERVER['DOCUMENT_ROOT'] . $_REQUEST['folder'] . '/'); $targetFile = $targetPath . $_FILES['Filedata']['name']; move_uploaded_file($tempFile,$targetFile); $_FILES['Filedata']['tmp_name'] = $targetFile; $fp = fopen($targetPath.$_REQUEST['rand_no'], "a"); fputs($fp, serialize($_FILES['Filedata'])."\n"); fclose($fp); echo "1"; }
複数ファイルをまとめてアップロードすると、この PHPが回数分呼ばれることになる。
やってることは、渡されたファイルをフォルダに移して、なんのファイルを移したかファイルに記録しておくだけ。
このときのファイル名に例のランダム文字列を使ってる。 - あとは、この $_FILES がシリアライズされたファイルを読んで、あたかも $_FILESで入ってきたように振舞ってやれば OK。
$no = 0; $buf = @file(IMAGE_TEMP_DIR . $this->rndNo); if ($buf) { foreach ($buf as $e) { $no++; $key = "sub_image".$no; $_FILES[$key] = unserialize($e); $this->arrErr[$key] = $this->objUpFile->makeTempFile($key, IMAGE_RENAME); } @unlink(IMAGE_TEMP_DIR . $this->rndNo); unset($_POST['rand_no']); unset($this->rndNo); }
EC-CUBEのコードにがっつり入り込んでいるのでわかりにくいけど、シリアライズされたファイルを読んで、アンシリアライズしたものを $_FILESにセットして、処理を継続しているだけ。終わったら、後始末しておく。
こんな感じで活用させていただいてます。ありがとう、Uploadify。